平田 大一さん

先日、南島詩人/脚本・演出家の平田大一(ひらた だいいち)さんにお会いしました。平田さんは、現代版組踊「肝高の阿麻和利」(きむたかのあまわり)の総合演出家で、沖縄に古くから伝わる伝統芸能「組踊」をベースに、現代音楽とダンスを取り入れて、勝連城10代目城主「阿麻和利」の半生を描いた沖縄版ミュージカルに取り組んでおられます。沖縄の子ども達にも、心に色々なものを抱えている子どもがいます。僕が「失礼な話だけど、沖縄の子ども達に問題を抱えている子は多いのですか」と聞きますと「多い。沖縄は全国で大阪に次ぐ離婚率が高い県である」との事です。その子ども達が舞台にかかわり成長し、かかわった子達がまた次の世代を支えているという事を聞かせていただきました。また「この中から、未来の俳優や芸能の道に進む人が出てきますかね」と話すと、この子達は皆が同じように「人の役に立つ仕事につきたい」と言うそうです。そこには、皆が日頃よりスタッフや家族、周りの人達に支えられているのを痛感しているからだと思います。その証拠に、子ども達の感想には必ず、感謝の気持ちが述べられています。(それもチケット購入者にも)平田さんとの話で、特に心に残った言葉があります。「子どもが変われば、親は変わる」普段我々は「子どもを変えるにはその親を」と考えます。「そうじゃない。子どもが熱意を伝えたならば、親にその熱意が伝わる。伝わらないのは子どもに思いが足らない」との熱く・説得力のある言葉。目から鱗が落ちる言葉です。教育の課題を考えるにあたり、大きなヒントとなります。ぜひ、この感動を松原の子ども達にも伝えたい!